ボランティア団体の「熱中症対策」安全管理
ボランティア活動でも団体側に安全管理の責任が求められるようになりました。
ボランティア活動中に熱中症や事故が発生した場合、ボランティア団体や主催者にも責任が問われることとなります。従って、ボランティア団体は、安全管理をより厳格に行う必要があります。 特に夏場に行われる屋外活動では、熱中症が大きなリスクとなります。
ボランティア団体は、参加者が熱中症にならないように水分補給や休憩の指導、暑さ対策を徹底する必要があります。 また、熱中症警戒アラートが発令された場合には、活動の中止や内容の変更、休憩時間の増加など、適切な判断が求められます。団体として参加者の健康を守るために、事前の準備や周知が重要です。
ボランティア団体としては、今後、熱中症をはじめとするリスクに対して、より一層の予防策を講じる必要があります。活動前の健康注意や、定期的な水分補給の徹底、休憩時間の確保など、具体的な対策を進めることが重要です。また、リスクマネジメント計画を策定し、事故や体調不良が発生した場合の対応方法も事前に決めておくことが求められます。
〇熱中症によって病院や診療所で治療を受ければ、公的医療保険を利用して医療費は 1~3割負担。入院などで医療費が高額になれば、高額療養費制度の対象となる。 スポーツ安全保険の傷害保険では、熱中症が補償される。
■ 熱中症の分類:4種類

3 つの臓器の変調で起こる様々な症状
1)脳:めまい、立ちくらみ、集中力・記憶力の低下、頭痛、意識消失、けいれん
2)消化器:食欲の低下、ムカムカする、腹痛、下痢、便秘、嘔吐
3)筋肉:筋肉痛、しびれ、麻痺、こむら返り
セルフケアできる場合
症状が軽く自力で水分補給でき、意識がはっきりしていて、涼しいところでしばらく安静にして 改善される場合は、セルフケアで様子をみましょう。 熱中症の症状がみられたら、まずは涼しい場所で安静にし、水分・塩分を補給しましょう。
激しい頭痛や高熱など、症状が重いときはすぐ病院へ行きましょう。
熱中症は症状に応じて素早く適切な処置を行うことが大切です。
■ 熱中症4種類の症状と対応
原則として、熱中症の症状が疑われたら活動を中止し、熱中症の対処に移る。
1)貧血の症状と似ている「熱失神」
熱中症のなかでも軽度といわれる「熱失神」は、一時的な血圧低下で起こります。たとえば暑いなかじっと立っていると血管が開き、重力で血液は足のほうへ溜まります。その結果、血圧が下がり立ちくらみや失神などが起こります。熱失神が起きたら、涼しい場所へ移動させ、足を高くして仰向けに寝かせます。足を高くすることで、血流が戻るのを促します。 失神で倒れた場合は、頭や身体を打っていないかも確認しましょう。
2)足などがつる「熱けいれん」
熱けいれんが起きたら、つっている筋肉をゆっくりストレッチさせます。けいれんが起きやすいのは、ふくらはぎやももの裏側、ももの前側です。筋けいれんがみられたら、筋肉のストレッチを行い、スポーツドリンクや経口補水液など電解質の入った飲み物を摂るようにしましょう。
3)見守る大人もかかりやすい「熱疲労」
長時間の運動や活動で脱水が引き起こされ、気分が悪くなったり、頭痛や倦怠感、めまいなどの症状に陥った人も多いはず。これが「熱疲労」で、最も多く見られる熱中症です。 熱疲労が疑われたら、涼しい場所への移動と水分補給を行いましょう。 冷たい水に浸したタオルや氷をビニール袋に入れたアイスバッグなどで身体を冷やすことも効果的です。即座に冷却を開始。
4)発症後 30 分が明暗を分ける「熱射病」
熱射病は体温調節機能が破綻し、身体の深部の体温が上がり続ける最も危険な状態です。 言動がおかしくなったり、 意識が朦朧としたり、突然倒れたりするケースもあります。

〇熱射病が疑われたら、まずは救急車と意識がなくなった場合に備えて AED を要請し、容体を観察しながら全身を冷やして、体温を下げることを最優先させましょう。氷水のバケツに浸した薄手のタオルを複数枚使用して身体全体を覆い、体温で温まったタオルをどんどん交換していく方法、水道の下に運んで流水を当て続ける方法もあります。
身体の冷却
ベルトやソックスなどの締付けを解き、薄着にさせ、風を送るなどして熱放散を促します。また、濡れたタオル、氷を使い全身を冷やすなどの対応をとってください。
安静を取る場合には、足を10cm ほど高くして寝かせます。
〇マスクをしていると口の渇きを感じにくくなり、水分補給が不十分になり、気づかないうちに脱水が進む危険性もあります。さらに、子どもは大人と違って口呼吸をすることが多く、呼吸数も多いため、マスクで口呼吸しにくい状態は熱中症を招く可能性があります」 暑い時には人ごみを避け、適宜マスクを外すことも必要でしょう。
- 涼しい場所に移動する
屋外なら日陰で風通しのよいところ、エアコンの効いた室内や車内へ - 体を冷却する
冷たいペットボトルを手に持ったり、首や両脇、鼠径部などの太い血管がある場所を冷やす。 衣類のきつい部分をゆるめ、露出した部分に冷水をかけてうちわや扇風機、タオルなどで あおぐことでも体を冷やせます。 - 塩分を同時に補給できる経口補水液を飲む
熱中症の応急処置として補給する水分は、脱水状態で不足している塩分などの電解質を同時に補給できる経口補水液をゆっくりと飲みます。一般的なスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、水と電解質の吸収を早めるためにスポーツドリンクより低い糖濃度になっているからです。ちなみに、通常は塩辛く感じる経口補水液が、脱水や疲労時には甘く飲みやすく感じることがあるようです。もちろん、経口補水液がない場合には、スポーツドリンクや水などでも十分量飲むことが大切です。

- 無理をせず徐々に身体を暑さに慣らしましょう
- 体調の悪いときは特に注意しましょう
- 室内でも温度を測りましょう
■ 熱中症にかからないための日常生活

■ 日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.4」

■運動に関する指針:(公財)日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として 1954 年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。 暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。 なお、当サイトにおいては気温との混同を避けるため、暑さ指数(WBGT)について単位の摂氏度(℃)を省略して記載しています。
〇夏のチッパ―作業では 30℃を超える環境が多く 木陰で風通しの良い場所を選んで作業が 出来るよう配慮し、作業ローテーションと休憩を挟んでの作業管理が望まれます。 特に夏の作業では 自己管理に併せて 団体としての熱中症注意が払われるよう願います。

