里やまとは
奥山に対して「集落や都市の近くにある農用林」という意味で使われ始めた「里山」。
落葉は堆肥に利用するほか、建材、農具などの用材、そして日々の生活の燃料として里山は無くてはならないもので、とても大切にされ、利用することで維持されてきました。また森や林ばかりではなく、田畑、草地、川沼、集落の寺社なども含め、昔ながらの農村に見られる自然環境について「里やま」と呼ばれることが多くなっていました。
里やまの多様な環境は豊かな生態系が育まれる場所でもあります。
画像:出所 里やま自然誌 中村俊彦氏より
松戸の現状
松戸もかつては市域のあちらこちらに里やまと呼べるような風景がありました。
しかし現在松戸に樹林地は4%しかありません。
所有者と森の現状:ご先祖さまから引き継いだ森を森のままで残したい…という願いがあっても、今はゴミの不法投棄や落ち葉に対する近隣からの苦情など、森は経済的に何も生み出さないばかりか苦労ばかりが多いのです。
生活に利用されなくなった森は、常緑樹が成長し暗い鬱蒼とした森になったり、雑木林に竹が侵食するなど、昔の面影はなくなり、里山の生き物も棲みにくくなっています。
われら“みどりの市民力”
「これ以上松戸から緑を減らしたくない」「次の世代に少しでも良い自然環境を引き継ぎたい」との想いで、「みどりと暮らす豊かさ」を実現するための推進力となるよう 仲間と一緒に楽しく汗を流しています。
2021年1月ちば里山アワードちば里山大賞(知事賞)受賞、2016 年 6 月 全国みどりの愛護のつどいで表彰、2010 年 10 月 みどりの都市賞受賞等の栄誉がありました。
今後も里やま運営委員会の充実を図り 継続した各団体の活動を推進し 良好な都市樹林を育んでいく所存です。